貸借対照表とは、決算時点での企業の財政状態を示すもので、企業の資産・負債・資本を記載した一覧表です。「資産=負債+資本」の関係が成り立ちます。
負債・資本は企業が調達した資本の調達源泉を示し、資産はそれらの調達された資本の運用形態を表しています。
損益計算書とは、企業の1年間の経営成績を表します。
いわば、通信簿と考えればイメージしやすいでしょう。誰に対して作成される通信簿かといいますと、企業にお金を出した人々(出資者)や企業と利害関係にある人たちに対して、1年間の企業の頑張りを分かってもらうために作成されます。
この成績発表により、結果が良好(例えばオールA)であれば、より多くの資本家からさらに多くの協力を得ることもできるでしょう。反対に、成績が悪ければ今まで支えてくれた出資者や利害を持つ人たちが離れていってしまい、その先は倒産という恐ろしいことにもなりかねません。
とにかく、経営者は個人経営、法人経営を問わず、このような覚悟をもって事業を運営していかなければなりません。
みなさんも起業して、事業展開されるときは、常にこの経営成績を表す損益計算書とその結果企業の財政状態がどうなったかを示す貸借対照表に一喜一憂されることと思います。
損益計算書は 努力と成果の結果でありますから、
まず、成果たる「売上高」を示し、
そこから「費用」を控除して
「利益」をだします。
この利益が資金ほかの資産となってみなさんの事業にプラスとなっていくのです。
まずは、損益計算の結果、企業の価値がどれだけ好転(悪化)したかをみるために「貸借対照表」があるといってもいいでしょう。
好転すれば、資本が増え
資産=負債+当初資本+利益
となり、最初の資産が利益分だけ大きくなり、それだけ社会的信頼が増えることとなります。
この循環を続けていくことが成功へとつながることとなります。
(文責 田中正彦)
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