その3<損益分岐点分析>

損益分岐点分析> CVP分析

 

 損益分岐点分析とは、目標利益を達成するための売上高と費用を算定するため原価(Cost)、営業量(Volume),利益(Profit)の関係を分析する手法です。短期利益計画に有用な会計情報を提供するものと期待される手法です。

 

 損益分岐点とは、企業活動において、損益のゼロとなるところ、すなわち、費用と収益の一致する点をいいます。

そして、ちょうど その損益ゼロの点における売上高を損益分岐点売上高といいます。

 

これは、みなさんが起業して、ご自分で営業活動をする際に是が非でも頭に入れておかなければならない重要なものです。

 

公式にすると

  損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費/売上高)

                           という公式で表されます。

 

公式としてみると非常に難しそうに見えますが、実は非常に簡単な仕組みです。

    例えば

         売上高       1000円 a

         変動原価        600円 

        限界利益        400円 b

        固 定 費       400円 c

        最終利 益         0円

 

損益分岐点分析では、まず、売上高aと限界利益bの率を算出します。

  b ÷ a = 売上利益率  

     上の例でいきますと 0.4(40%)となります。

     この40%の売上利益率は1000円の売上を上げると

     400円の利益がでるということです。

     ということは、1000円を売上げるためにかかる費用は

     1000円(売上高)-400円(限界利益)=600円

     かかるということです。

   

     そして基本的にこの率は一定として計算していきます。

     (限界)利益を400円で 固定費400円をまかなうと

     最終利益はゼロとなり、その時の売上高を

     損益分岐点売上高といいます。

 

     みなさんは、この損益分岐点売上高をベースに

     目標利益を設定し、そのためにいくら売上なければならないか

     何個売ればいいのかを把握します。

 

損益分岐点分析では、費用を変動費と固定費に分類します。

     変動費とは、売上高に比例して発生する費用いい、商品の仕入れ原価、

     材料費、運賃そして外注加工費などがあげられます。

     固定費とは、売上高に関係なく発生する費用をいいます。

     事務所の賃貸料、給料などの販売費および一般管理費などが固定費

     となります。

     

     現実問題としては、この固定費と変動費の分類は非常に難しく、

     両者を分類する方法もいろいろありますが、起業当初の事業の

     見極めには、非常に威力を発揮するツールですので是非マスター

     していただきたい手法です。

 

     先ほどの

         売上高       1000円 a

         変動原価        600円 

        限界利益        400円 b

        固 定 費       400円 c

        最終利 益         0円

        

       売上(限界)利益率は  b/a で 40%

       固定費をこの売上利益率40%で割ってやると

       損益分岐点売上高1000円がでます。

      

       固定費400円 ÷ 売上(限界)利益率40%=1000円

       となります。

 

       仮に、目標売上高を400円と設定すれば、いくらの売上高を

       実現すればよいのか。

       この場合は、

       (固定費400円+目標利益400円)÷限界利益率40%=目標売上高2000円

       となります。

          

        目標売上高    2000円 a

         変動原価      1200円 

        限界利益      800円 b

        固 定 費       400円 c

        目標利 益      400円

        

       このように 固定費を売上(限界)利益率で除して求められるのが

       損益分岐点売上高といいます。

       そして、固定費に目標利益を加算したものを売上(限界)利益率で

       除して求められるものが目標売上高となります。

 

                               (文責 田中正彦)

      

 

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