司法試験は、ここのところ毎年、2千人から3千人の合格者を出しています。
以前は、司法試験といえば、日本で一番難しい試験といわれ、年に4万人を超える受験生がおり、そのうち合格者は400人位の合格率1%台の試験でした。
全国の超エリートがこぞって力試しをしているわけではないでしょうが、それに近いものがありました。この試験は、合格まで10年以上かかるといわれる試験でした。暗記だけで合格できる試験ではありません。毎年知識だけなら合格レベルといわれる人が2千人から3千人いたといわれています。しかし、実際合格する人数は400名少々ですから実に狭き門です。
この数字からも判るように合格するためにはある程度の知識量は当然必要ですが、それ以上に知識の整理が必要だということです。
司法試験を難しくしていたものは、この膨大な知識の積み込みと整理の仕方、すなわち 方法論だったと思います。
(文責 田中正彦)