勉強方法(4)ギヤチェンジ


私たちが、小さい時から実行してきた勉強方法は、徹底的な暗記でした。そして、今でも一般的な勉強法としては、試験当日までに試験範囲を過不足なく暗記することでしょう。今勉強しているところを完璧にして、次に忘れているところを再度復習して完璧にしていく。完璧に覚えるためだから多少の時間がかかるのはしようがない。ただ、ただ、試験まで、もぐらたたきのように忘れた項目をつぶし、完璧にしていく。こんな勉強法をとっていませんか。いわゆる“モグラたたき学習法”です。

このような学習方法では、1科目をすべて復習するのに何日もかかってしまう危険性があります。考えてみてください。今、みなさんが挑戦している試験は、もしかしたら、学習内容の質量ともに、今までご自分で経験してきたいかなる試験よりはるかに超えていませんか。例えば、大学試験なら、科目数もその内容も比較的にまじめにやれば、モグラたたき方式でも、対応できたかもしれません。倍率だって、大学受験の実質倍率はそれほど高くはありません。難関国立大学だって、せいぜい2倍から3倍くらいの実質倍率が多いようです。私学の場合も、倍率10倍とかいう大学もありますが、合格者の水増しもあり、実質的にはそれほど高くないようです。もちろん、学部によっても多少の差はあるでしょうが。

しかし、国家資格試験は、倍率が何十倍という試験がざらにあります。大学受験とは合格難易度が全然違うのです。それなのに、人は過去の成功体験に照らして、資格試験の受験勉強は、依然としてモグラたたき方式でやる人がほとんどのようです。人には、誰にでも固有の癖があって、その癖によって、非常に柔軟性を欠く学習態度を生んでしまうことがままあります。合格する人と落ちてしまう人の違いは、多くの場合、頭の差ではありません。勉強方法の要領の問題だと思います。シンプルに勉強できる人は、得意科目、得意な領域をあまりつくらず、苦手な部分を徹底して、なくす勉強ができる人です。とにかく、受験者のほとんどの人が落ちる試験だということをもう一度肝に銘じる必要があります。

全学習期間の3分の2くらいまでは、知識の吸収に努める必要があるため、比較的ゆっくりと落ち着いて勉強するのも手だと思います。しかし、合格に必要な最低限の知識を一度頭に入れたと思ったら、それまでの勉強方法をすべて捨てて、スピード学習に切り替えなければなりません。

局面を変えるときのギヤチェンジが必要となります。私たちの仕事人生の中でも、何度かそのようなギヤチェンジが必要だった時があったはずです。資格の勉強もそれと同じです。
記憶力のとても優れた方には関係ない話かもしれませんが、通常の人間では、区切り区切りでけじめをつけるときも必要なのですねきっと。

                               (文責 田中正彦)

 


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