勉強方法(5)下りのエスカレーターを駆け上がる

   下りのエスカレーターを駆け上がる
   下りのエスカレーターを駆け上がる

国家資格試験に合格するということは、下りのエスカレーターを逆に駆け上がる行為に似ていると思います。じっくり時間をかけて勉強していたのでは、いつまでたってもゴールにたどり着けません。それどころか、上に上ることさえ難しい。下手するといつもスタートラインをうろついているなんてことになりかねません。

何といってもスピードが大切です。

長い間、苦労して、地道に勉強してきた結果、実力的には、かなりのところまでいっているが、毎年合格できない人が沢山います。そういう人は知識量では十分なはずです。

しかし、その蓄積された知識をうまく整理できていない状態で試験に臨むために、不合格となるのではないでしょうか。これもやはり合格に必要なスピードが不足しているから合格できないのだと思います。

では、知識量が、そこそこ蓄積されているなら次にやるべきことは何か。
そうです。勉強方法(4)でお話した「ギヤチェンジ」です。ギヤアップして、スピードを全開にして勉強するわけです。

国家試験など資格試験の範囲は膨大で、出題の範囲も多岐にわたります。出題された問題にパーフェクトに解答する必要はありません。大体合格レベルは60%のできを目安にしているようです。この60%の数字も多くの場合、絶対的なものではなく、相対的なものです。

すなわち、難しい問題が出題されてもほんのちょっと周りの人と比較して、理解しているなという印象をかちとることが合格点につながるのです。このことが意味する事実は重大です。

自分の勉強してきた範囲を完璧にする必要はないわけです。せめて80%くらいを抑えるような感覚で進んでいく必要があります。それも軽く、軽―くにです。復習するときには力を抜いた感じで進めるのがコツです。復習した直後に何も覚えていないと不安だなどと思わずに前に、進めることが大切です。範囲を何度も何度も繰り返すことで、60%程度の力を出せるように勉強するのです。

この勉強方法を採用していれば、もちろん個人差はありますが、知識量が合格最低レベル以上にある方ならば、試験前、3か月でどのような難しい試験にも合格できるようになります。スピードアップで、知識が知らないうちに整理されていきます。勉強した内容は、超高速の繰り返しによって確実に定着していきます。

今まで、何年も必死に勉強してきたけれど、今年もまた、ダメでした。自分は頭が悪いのだろうかと落ち込んでいる人。
そんな人にこそ必要な学習方法がここで提案するものです。仮に資格速習法と呼びましょう。

人の能力には個人差がありますが、まずは、もう一度ご自分の気持ちを整理して,トライしてみてはいかがですか。このままあきらめたら後悔が残るかもしれませんよ。


これは、私自身が体験して自分でもその効果に驚いております。働きながらでも、全然大丈夫だと思いました。毎日、1科目10分から30分で回していき、1日最低でも2時間くらいの学習を心がけました。このような勉強方法に慣れてくるとだんだん受験勉強が楽しくなり、仕事にも好影響を及ぼしたように思います。

中高年になって起業(夫婦で起業、女性起業)をめざす皆様も、仕事の片手間にとはいいません。仕事も目一杯やりながら、資格も取得してください。そして、これからのご自分たちの生活をもっともっと充実させていただきたいと思います。一緒にがんばりましょう。

 

                                (文責 田中正彦)

 

相続は財産の承継のみならず   あなたの心をつなぎます・・・

 これから降りかかる老後の諸問題をどれだけ冷静に受け止め、解決していくことができるか、一歩一歩、前に進むことが大切だと考えています。

 

 

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